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食欲がなくなる夏に気を付けて!疲労を蓄積してしまう食事の落とし穴!

こんにちは。

今年の夏は猛暑日が多く、焼けつくような暑さですね。

こんな暑い日が続いていると食欲も落ち、食べやすい麺類(うどん、そうめんなど)が多くなりませんか?

食欲が落ち、食べられないという場合には、食べやすいものを選ぶというのは一つの方法ですね!

ただ、麺類や単品のメニューだと食事の内容が偏ることもあり、それが疲労の蓄積の原因になる可能性があります。せっかくの食事、パフォーマンスをしっかり発揮できるように工夫して食べることができると理想ですね。

今回は疲労を蓄積してしまう食事の落とし穴、そしてそれを防いでいく方法についてお伝えしていきたいと思います。

糖質だけにならないようにする

麺類は糖質に偏りやすいメニューの一つ。

糖質はエネルギー源のため、しっかりとっていただきたい栄養素の一つですが、しっかりエネルギーに変えるためには、糖質だけではなく代謝させるための補酵素が必要です。補酵素がないと代謝がうまくできないため、うまく代謝できなかった糖質は疲労物質になり、疲れやすい、疲れが取れない、朝起きるのがつらいという症状が現れやすくなります。また、糖質に偏ってしまうと血糖値の乱高下が起こりやすく、これも疲労感や倦怠感を感じやすくなります。

①補酵素であるビタミンB群が含まれているものをプラスする

糖質を代謝させるために必要な補酵素とはビタミンB群です。 糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関与しているビタミンB群。ビタミンB群をしっかり摂取できると食べたものをしっかりエネルギーに変換してくれます。

また、水溶性であるため、こまめにとっていただくことが理想です。

ビタミンB群はたんぱく質と一緒に含まれていることが多いので、たんぱくが含まれるものを選んでいただくと選びやすいです。

ビタミンB群の中でも、特にビタミンB1は糖質の代謝に必要なので、食べたものをエネルギーに変えるためには意識して取ることができると良いですね。

【ビタミンB群に属するビタミンは8種類】

ビタミンB1:豚肉、大豆、うなぎなど。

ビタミンB2:レバー、牛乳など。

ナイアシン:タラコ、カツオ、マグロなど。

ビタミンB6:カツオ、マグロ、鮭、さんまなど。

葉酸:菜の花、ほうれん草、枝豆など。

ビタミンB12:レバー、牡蠣、さんま、あさりなど。

ビオチン:卵、納豆、落花生など。

パントテン酸:納豆、ニジマス、鶏レバー

②食物繊維をとる。

糖質に偏ってしまうと、血糖値の乱高下が起き、疲労感・倦怠感、空腹感を感じやすくなります。

血糖値の乱高下を避けるため、食物繊維(野菜、キノコ類、海藻類など)を取りましょう。

うどん、そうめんは具沢山にして野菜やわかめ、キノコなどを足すことができると手軽に食物繊維を取ることができます。

具沢山の麺類や汁物など食べやすいものを工夫しながらとっていただけると、疲れにく身体を作っていけます。

ぜひ少しずつ足してみることを意識してみてくださいね!

今回ご紹介したものは遺伝子検査の体脂肪の項目でインスリンの項目にリスクがある方にもオススメのものです。

遺伝子検査では、怪我のリスクや脂肪のつきやすさなどを知ることができ、体調管理やウエイトコントロールをする上では役立ちます。

ぜひご自身の先天体質を知り、パフォーマンス向上に役立てていただければと思います。

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夏野菜を活用!真夏の猛暑を乗り切る簡単レシピ紹介【夏野菜と高野豆腐の煮浸し】

こんにちは!

キーマインレシピライターの

永田悠太朗です。

先日から梅雨が明けて一気に

「夏」がやってきましたね。

中にはもう40度を

記録した地域もあるとか…。

地球温暖化の影響のためか、

年々気温の上昇が顕著に感じられる中

毎年熱中症などで、

スポーツのできない状態になる選手や

命を落としてしまう選手もいます。

そんな猛暑日の続く中、

日本スポーツ協会のスポーツ活動中の

熱中症予防ガイドブック(2019)

によると参考気温35度以上になると、

運動は原則禁止とされていますが

実際には練習や大会などがあり、

運動を完全に行わないといったことは

なかなか難しいというのが

現状ではあるかと思います。

そうなるとやはり

大切になってくるのは、

熱中症対策です!

熱中症対策といえば、

まず初めに頭に浮かぶものは

水分補給だと思います。

運動中や1日単位での水分補給も

もちろん大切になりますが

夏の猛暑に負けないためには、

毎日の食事

とても大切になってきます!

特に夏場でたくさんの汗をかく中で

水分と共にナトリウム(塩分)や

カルシウム、マグネシウムや

鉄といったミネラルも

体外に出されてしまいます。

これらのミネラルを水分と共に

しっかりと体内に入れておくことで

熱中症を防ぐための水分補給の効果に

より期待できるようになります!

これらのミネラルは食事から

しっかりとることができます。

しかし、夏の暑さにやられ、

いつもに増して食欲が湧かない。

それにより、

お腹が空くまで食事をとらなかったり、

自炊など面倒くさくてもっての外と

なってしまう事もあるでしょう。

「熱中症を防ぐために運動中の

水分補給は心掛けてはいるが

毎日の食事が厳かになり、

猛暑にやられてしまう。

結果、熱中症に繋がってしまう。」

というような事態にならないように、

現在行っている熱中症対策を

健康とパフォーマンスの

維持に繫げていくために。

今回は、5分で作ることのできる。

熱中症予防にも効果的な

超簡単レシピを

ご紹介させていただきます!

【夏野菜と高野豆腐の煮浸し】

[材料]

・長なす 1/4

・パプリカ赤 1/4

・ほうれん草(冷凍) 10g

・高野豆腐(乾燥) 1切れ(8g)

・水 50ml

・しょうゆ 大さじ1/2

・酒 大さじ1/2

・みりん 大さじ1

・顆粒和風だし 小さじ1/2

[作り方]

1.高野豆腐を50℃ほどの

  お湯に浸して戻す。

2.なすとパプリカを小さめに切る。

3.戻した高野豆腐と切ったなすと

  パプリカと調味料を耐熱容器に

  入れて600Wで3分30秒

 (水分が耐熱容器から

  溢れないように)加熱する。

4.解凍したほうれん草を

  3に盛り付けて完成!

高野豆腐には大豆製品の中でも

カルシウムが豊富に含まれており

「カルシウム」や、

ほうれん草にも含まれる

「鉄」の吸収を助ける

タンパク質も多く含まれています。

また、夏野菜であるナスや

パプリカからとることのできる

マグネシウムはカルシウムと同様に

汗から体外へ出てしまいますが、

体内ではカルシウムの働きを助けたり

身体にとって

とても重要な働きをしてくれます。

鉄・マグネシウム・カルシウム

タンパク質」についてさらに詳しく

またパプリカには、身体の疲労回復に

効果的なビタミンCが

豊富に含まれています。

ビタミン」についてさらに詳しく

ナス、パプリカは夏がの食材です!

旬の食材は「安い」「美味しい」

「栄養価が高い」といった

嬉しい要素が揃っています!

高野豆腐は乾燥した状態で

ほうれん草は冷凍で売っているので

日持ちが良いうえ、

簡単にそろえることができます!

昼食や夕食の副菜としてはもちろん。

朝食で時間がなくてもたった5分で

作ることができますし、

冷蔵庫で冷やしても美味しいので、

作り置きのおかずとしても

もってこいの一品になります!

今回は夏の猛暑に負けない

身体を作るための簡単レシピを

紹介させていただきました。

また、遺伝子検査によって

先天的な自分自身の体質を知ることで、

自分の身体に合った身体のケアや

熱中症の対策も

できるようになることが期待できます。

今年は、コロナウイルスの影響で

大会の中止が相次ぐ中、

練習や試合といった運動の機会は

戻ってきているところが

増えていています。

自身の先天的な体質を理解した上で

よりあなた自身に合った

食事や生活習慣を作っていくためにも

遺伝子検査をご検討ください!

長い梅雨が明けて、一気に猛暑日が

連日続くようになってきた中

熱中症や夏バテなどにならないように

まずは、

日常の食事から対策をしていきましょう!

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管理栄養士が教える食事と睡眠の関係性

こんにちは。

管理栄養士の佐藤彩香です。

暑い日が続きますが、寝苦しい夜が続いていないでしょうか?

暑さで睡眠の質が落ちていないでしょうか?

本日はアスリートに大事な睡眠と食事の関係性についてお伝えします。

睡眠の質を食事から高める方法に触れていきますので、睡眠の質を高めていきたい方はぜひチェックくださいね!

睡眠はアスリートにとって大事である

日本スポーツ振興センターより

アスリートにとって睡眠は、コンディショニングの中でもトレーニングや大会への準備やリカバリー(疲労回復)手段として必要不可欠な生活習慣と言われています。

一般的に、成人の平均睡眠時間は7〜9時間、子どもの平均睡眠時間は9〜10時間とされています。一般成人の平均睡眠時間と比べて、オリンピアンの平均睡眠時間は、8時間半と比較的長いのです。

そのためアスリートは睡眠をしっかりしていくことはコンディショニング管理には欠かせないことだということがわかりますね。

また睡眠は身体を休めるだけでなく、子供の成長において大きな役割を担っています。

乳児期から思春期にかけて急激な伸びを示しますが、身長は成長ホルモンと呼ばれる物質がはたらくことによって伸びます。この成長ホルモンがもっとも多く分泌されるのが睡眠時のため、質のよい睡眠をとることが子供の成長には大切になります。

ジュニアアスリートは、

身体を休めてコンディショニングしていくことと、身体を大きくすることなどに深く関わっていますね。

睡眠の大事さが分かって頂けたかと思いますので、次からは、睡眠と食事の関係性についてお話します。こんな食生活になっていると、睡眠の質が下がってしまいますので、ぜひチェックしていきましょう。

①寝る直前に食べていないか

夜遅くのお食事は質の高い睡眠を阻害してしまいます。

そのため夜遅くのお食事にならないようにしましょう。ただ練習のスケジュールの関係などでどうしても避けることが出来ない場合もあると思います。その時は、

・分食を心がける

→1回の食事を練習前と練習後や、練習直後と帰宅後などに分けて、なるべく夜遅くのお食事の量を減らしていくことです。例えば、練習前にもしっかり糖質のおにぎりやバナナを補給して、練習直後もそういった糖質類を食べておきます。そうすると帰宅後は、おかずや汁物を食べて糖質を多く摂らないで済み、1回の食事の量の負担も減っていきます。

・消化のいいものにする

→どうしても遅くに食べざるおえない場合は、消化のいい形で身体に取り入れましょう。

おじやや柔らかく煮込んだうどんなど水分を含ませて、柔らかくしてしておくのも方法の1つです。あとは油っぽい食事内容にならないようにしたり、食物繊維(芋類、根菜類、玄米などの穀類など)を大量に摂らないなどの工夫があるといいなと思います。

②朝ごはんをしっかり食べるいるか

朝ごはんをしっかり食べることは、夜の睡眠の質を高めていくためにも大事なことです。

朝ごはんを食べることで1日のスイッチが入ります。またその朝ごはんにしっかりたんぱく質食品をとっていけるといいです。

その理由として、たんぱく質は分解されたトリプトファンというアミノ酸が夜のメラトニンという睡眠に必要なホルモンに変換されるからです。

メラトニンをしっかり夜に分泌させるためには、朝にトリプトファンを摂取していくことが大事になります。卵料理や納豆やヨーグルトなどたんぱく質が含まれている食品を朝にしっかり食べる習慣をつけましょう。またバナナにも多く含まれているので、バナナを食べていくのも手軽で続けやすいと思います。

③身体を冷やしすぎない

練習場は暑く、家が冷房で冷えている。

そんな環境の変化の中にアスリートはいます。そうするとそういった環境の変化が身体へとストレスを与え、自律神経の乱れを起こしてしまいます。自律神経が乱れると、質の高い睡眠ができにくくなります。

身体がほてっていると、食欲も沸かないので、身体を冷やす冷たい飲み物や、夏野菜などを食べることが多くなると思いますが、そればかり飲食せずに、温かい汁物や、身体を温める根菜類などの野菜も摂っていけるといいです。

以上睡眠に関係する食事のことをお伝えしました。

ぜひ私生活に活かしてみてくださいね。また先天的体質を知ると睡眠の質などの遺伝子結果もわかるようになっており、もっと細かくケアが出来ると思います。

ぜひ一生に一度遺伝子権をご検討してみてくださいね。

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管理栄養士が教える食事のレパートリーの広げ方

こんにちは、管理栄養士の大野公子です。

コロナの感染拡大によりアスリートが自炊に取り組むことも増えてきたり、

ご家族が家にいるために、以前より作り置きをされる方も増えてきたのではないでしょうか。

しかし、毎日の献立を考えるのは大変ですよね。

忙しい中、一人で考えていると、同じようなメニューになってしまうことも少なくないと思います。

そこで、今回は、少しでも簡単にレパートリーを増やす方法についてお伝えさせていただきます。

レパートリーを増やす3つのポイント

1,メインを決める

まずは、肉、魚、卵、大豆製品など、メインとなる食材を決めましょう。

肉や魚の場合は、種類も考えて見てください。

魚の場合であれば、サケ、アジ、サンマ、ブリといった感じです。

特に、魚は旬の時期によってスーパーに並ぶ魚も変化してくるので、 四季に合わせていくつか種類をあげられるとより良いかなと思います。

このように考えておくと、連日同じようなメイン料理が続くことも少なくなるのではないかと思います。

2.調理法を考える

同じ調理法ばかりというのも、物足りない感じがするのではないでしょうか。

そのため、朝食に焼き物を作ったのであれば、昼食は煮物にしてみよう、夕食は茹でた料理にしてみよう、という様に変化を付けていくと、考えやすいかと思います。

3.味付けをアレンジ

食卓に目を向けると、醤油を使った茶色いメニューばかりになっている・・・

なんてことはありませんか?

塩味が欲しい場合は、ソースやケチャップに変える

唐辛子やニンニク、生姜など香辛料や薬味を使う

チーズや鰹節をかけるなど少しだけアレンジを加えるだけでも、

見た目も味も変化して食事の楽しさもプラスされると思います。

1〜3を意識してベースを作った後、

先天体質や旬に合わせて食材の使用頻度を変化させたり、食材をチョイスしてみてください

例えば、、、

骨にリスクがあれば魚の回数を増やしてみようかな

疲労にリスクがあれば副菜にフルーツサラダを用意してみようかな

といったイメージです。

また、似た様な食材(キャベツとレタス、ブロッコリーとカリフラワーなど)を

置き換えてみるのもレパートリーを変える方法にもなる思います

難しく感じて時間がかかってしまいがちですが

食材や味付けを変えるだけで立派なメニューができあがります!

ぜひお試しください。

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管理栄養士が教えるコンビニで買える練習前の補食の選び方

こんにちは。

自粛も少しずつ解除され、部活、練習がだんだん通常に戻ってきているという方も多いのではないでしょうか?

学校や仕事が終わったあとに練習がある方も少なくないですよね。

「時間もないし、何か食べないといけないだろうけど、何を選んだら良いのか・・・?」

そんな方のために今回は手軽にコンビニで買える練習前の補食の選び方についてお話しします。

練習前に捕食をとったほうが良い理由

 アスリートは3食だけでは栄養素、エネルギーが補えないため、補食をとる必要があります。また、空腹の状態で運動をすると、私たちの身体は筋肉から分解し、エネルギーに変えていきます。筋肉量が減ることでパフォーマンスが下がる可能性があります。

ただ、運動前にたくさんの量を食べてしまったり、消化に負担のかからないものをとると消化吸収が追いつかず、胃腸の不快感が現れる場合がありますので、量や内容にも注意が必要です。

補食を選ぶポイント

① 糖質が含まれているもの

エネルギー源となる糖質。運動前にしっかり摂取することで、長時間運動する時には疲労の発現を遅らせ、パフォーマンスを上げます。

ただ、運動開始直前(約30〜40分前)に急激に血糖値の上がるもの(甘いジュース、スポーツドリンク、砂糖、砂糖を使った食品など)を摂取すると血糖値の乱高下が起こり、運動中に低血糖状態(インスリンショック)になり、パフォーマンスが下がってしまう可能性があるので、開始時間、運動する時間などによって選ぶことができると理想です。

例)おにぎり、果物(バナナやみかん、ドライフルーツがコンビニだと購入しやすいと思います。)、干し芋など。

② ビタミンB群が含まれているもの

糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関与しているビタミンB群。ビタミンB群をしっかり摂取できると食べたものをしっかりエネルギーに変換してくれます。また、水溶性であるため、こまめにとっていただくことが理想です。

ビタミンB群はたんぱく質と一緒に含まれていることが多いので、たんぱくが含まれるものを選んでいただくと選びやすいです。

ビタミンB群の中でも特にビタミンB1は糖質の代謝に必要なので、食べたものをエネルギーに変えるためには意識して取ることができると良いですね。

例)胚芽米や玄米のおにぎり、豚肉、枝豆、豆腐など。

今回はコンビニで買える練習前の補食の選び方についてでした。

今回ご紹介したものは遺伝子検査の体脂肪の項目で特に筋肉が落ちやすい方、インスリンの項目にリスクがある方にもオススメのものです。

遺伝子検査では、怪我のリスクや脂肪のつきやすさなどを知ることができ、体調管理やウエイトコントロールをする上では役立ちます。

ぜひご自身の先天体質を知り、パフォーマンス向上に役立てていただければと思います。

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アスリートとして知っておきたい水分補給について

こんにちは、

管理栄養士の大野公子です。

以前、自粛解除後には、こまめな水分補給を意識しましょう、と概要だけお伝えさせていただきました。

公益財団法人日本スポーツ協会からの報告によると、1994年以降は毎年熱中症による死亡例が増加する傾向にあり、年齢層別にみると、15~19歳で少し死亡者数が増え、そのほとんどがスポーツ活動中の事故と考えられています。

熱中症による死は気を付けることで防ぐことのできることなので、今日は、運動中の水分補給について詳しくお伝えしていきます!

身体の中の水の働き

水分は体の60%を占め、栄養素や老廃物の運搬などに関わっている、人間が生命を維持するために欠くことのできない要素のひとつです。特に、アスリートや定期的に運動をしている人は、水分を多く含む筋肉が多いため、身体全体の水分が占める割合も一般の方に比べて多くなります。

水分の摂取量が少ないと、熱中症の原因になるだけでなく、パフォーマンスが低下することにもなりかねません。運動すると体温が上がり、皮膚から発汗が始まります。汗が蒸発すると共に熱も奪われて上がった体温を下げてくれます。しかし、体内に十分な水分やナトリウムなどのミネラルが存在しないと、上記の体温調節の機能が低下し、熱中症を引き起こす原因にもなり、最悪の場合死に至ってしまいます!

また、ストレス・疲労や免疫にリスクがある先天体質の方は、体温調節がうまくできないことで身体が感じるストレスが大きくなってしまい、体調不良や風邪の原因などになる可能性もあります。

何を飲めばいい?

運動中の飲料は、冷たく(5〜15℃以下)、塩分を含むものが身体に吸収されやすいです。特に、多量の水分を失い、素早く水分を補給する必要がある場合は、塩分を含んだ水分を摂るのが良いでしょう。

市販のスポーツドリンクは様々なものがありますが、100mlあたりのナトリウムの含有量が40~80mg、糖質の含有量が4~8g程度のものを選ぶことがオススメです。

どのくらい飲めばいい?

普通に生活をしているだけでも、尿の排出や皮膚からの蒸発などによって、1日に約2.5リットルの水分が失われていると言われています。

これからの時期は気温や湿度も上がるため、練習や試合の前には250~500 mlの水分を摂るように意識していきましょう!

練習中や直後の尿の色が濃いときは水分が不足しているサインです。運動中の発汗量は個人の身体組成、その時の気温や湿度などの環境条件、運動強度によって大きく異なります。そのため、のどが渇いた時、または喉が乾く前に水分補給をしましょう。

練習前後の減少した体重のほとんどは水分であるため、練習前後に体重を測定すれば、水分が足りているか不足しているかがわかります。練習前後の体重の差が2%以上であれば、水分が不足していると判断します。

今回、様々な指標をご紹介させていただきましたが、

練習前後の体重の変化で水分不足気味とわかっても、タイミングが遅い場合があります。

そのため、喉が乾いた時に給水を行うのはもちろんですが、1時間の練習で15~20分ごとに1回水分補給をとり、合計500~1000 mlを目安に水分補給をすることを一つの目安として、ご自身の引水量が十分なのか、ぜひ確かめてみてください。

コロナあけで怪我も多くなる時期です。身体もまだまだ暑さに慣れていない時になりますので、普段の生活も運動中も水分補給は意識して行っていきましょう!

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自粛解除から注意したい運動と食事について

こんにちは。

緊急事態宣言が解除され、徐々に学校も仕事も戻っているという方も多いのではないでしょうか?

解除したと思ったら真夏のような暑さの日が続くことも・・・。

関東は梅雨入りし、さらに蒸し暑くなり、熱中症も心配な季節になりましたね。

今回は室内で過ごす期間から外に出る時間が増え、部活や練習を開始される場合に注意したい運動と食事についてお伝えしたいと思います。

運動、スポーツ活動時の注意点、気をつけたいこと3つ

●こまめに水分補給をすること。

水分が大事ということをご存知の方は多いですよね。

どんなものを摂取するかも非常に大事です!スポーツ飲料で水分や電解質を摂っていきましょう。

運動時でなければ水もしくはお茶での水分補給が良いですね。特にカフェインは利尿作用があり、身体の水分を出してしまうので、ノンカフェインのお茶を選ぶことができると理想です!

また、普段からこまめに(起床時、入浴の前後、就寝前など)水分摂取をする習慣をつけておくと良いですね。

●こまめに休憩を取ること。

急激な体温上昇は熱中症のリスクが上がります。無理をせず、こまめに休憩をとりましょう。

その際、日陰や涼しい所で休むようにすることも熱中症対策になります。

●NEAT(非運動性熱産生。歩数を増やす、階段を使うようにする、掃除など運動以外の身体活動。)を増やすこと

自粛期間、どうしても活動量が減ってしまいます。できるだけ普段から動くようにできるといきなり外に出て。お家の中を掃除する、その場歩き、その場でできる運動をするなど活動量を増やすことを意識してみましょう。

(スポーツ庁のホームページにその場でできる運動が紹介されています。)

スポーツ活動時には筋肉で大量の熱が発生するため、熱中症のリスクが高くなります。さらに自粛期間、ずっと室内にいた状態からいきなり出ることになると、気温の変化に身体が追いつかないことや体力低下によって身体の負担も大きくなります。

普段から身体を動かすこと、水分、休憩なども適宜とって自分の体調に合わせた運動をしていきましょう。

食事で気をつけたいこと3つ

●エネルギー量(食事量)を減らしすぎない

食事に関しては活動量が減るからと言って極端に食事量を減らすと免疫力が低下したり、筋肉量が落ちて代謝が下がります。

ウエイトコントロール脂肪が増えるのが気になる方は体重計測をし、増減を見て調整しましょう。

●主食・主菜・副菜が揃った食事を基本に。タンパク質が取れるものを必ず一品つけましょう。

たんぱく質が不足すると人体を構成するたんぱく質が分解されて不足分を補うため、体力や免疫力が低下します。

体力が落ちた状態で暑いところで運動をするのは熱中症のリスクも上がるので、しっかり食事を摂っていきましょう。

●運動後はできるだけ早く栄養補給を!

しっかり動いた後は身体をケアできる栄養素をしっかり摂りましょう。タンパク質+糖質が基本ですが、さらに疲労回復に効果的なクエン酸(梅干し、レモンなど柑橘系)も取れると良いですね。

今回は自粛解除から注意したい運動や食事についてでした。

さらに遺伝子検査では先天体質を知ることができ、怪我のリスクや脂肪のつきやすさなどを知ることができます。体調管理やウエイトコントロールをする上では役に立つと思いますので、ぜひご自身の先天体質を知り、体調管理していただければと思います。

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朝ごはんに秘められたパワーとは?

こんにちは、管理栄養士の大野公子です。

コロナウイルスの感染拡大も比較的落ち着いてきて、全国的に緊急事態宣言を解除されていますね。

時間差投稿などで学校に通い始めた生徒さん、

しばらくはオンライン授業と合わせて行っていく学生さん、

出勤日数を抑えながら通勤する社会人のみなさんなど

それぞれの状況は違うのかなと感じています。

さて、約2ヶ月ほどあった自粛期間、どのような毎日を過ごされていたでしょうか?

自粛前と最近では体重や体脂肪率などにどのくらい変化があるか、まずは確認してみましょう!

休み明けに練習がある場合、怪我の予防のためにも、自分の身体のコンディションを把握しておくことは重要です!

少しずつ今までの日常が戻ってくる時に注意したいこととしては、やっと慣れてきたと思っていた日常生活が、また違う生活リズムに変化することです⚡️

そんな時に、乱れやすいのが「朝ごはん」です。

「朝ごはん」の役割

1、身体の目覚ましスイッチ

朝ごはんを食べることで、睡眠中に下がった体温を上げることができます。

体温をしっかり上げて身体を目覚めさせることで、 朝から元気に過ごすことができます!

そのため、今後も朝練などがある時は、

怪我予防のためにも朝ごはんを欠かさず食べて欲しいです!

2、脳の目覚ましスイッチ

脳の唯一のエネルギーは「糖」といわれています。

そのため、朝ごはんで糖質をしっかり食べることで集中して勉強や仕事、

練習に取り組むことができます。

小中学生では、朝ごはんを食べている人の方が食べていない人よりも

学力テストも体力テストも成績が良いというデータも出ています!!

3、おなかの目覚ましスイッチ

朝ごはんを食べることで、その日の胃腸などの消化器系が活発に活動し始めます。

その結果、排便を促し、便秘を防ぐことができます

「朝ごはん」に食べたいもの

1、炭水化物(詳細はこちら

いわゆる、「主食」といわれるご飯、パン、麺などを召し上がって欲しいです

これは、役割2の脳の目覚ましスイッチに関係しています。

先天体質で体脂肪にリスクがある方は、糖質の中でも消化・吸収に時間のかかる、つまり腹持ちが良い米を選択するのがオススメです!

血糖値の上がり方が緩やかになります。

2、タンパク質(詳細はこちら

いわゆる、「主菜」といわれる肉、魚、卵、大豆・大豆製品などたんぱく質を召し上がって欲しいです

こちらは、役割1の身体の目覚ましスイッチに関係しています

先天体質で睡眠の質とリズムにリスクがある方は、

たんぱく質の中でも魚がオススメです!

朝からたんぱく質を食べると夜に、入眠に関連するメラトニンというホルモンを出しやすくしたり、

オメガ3系の脂は体内時計を整えてくれます!

3、ビタミン・ミネラル

(ビタミンの詳細はこちら、ミネラルの詳細はこちら

いわゆる、「副菜」といわれる野菜、きのこ、海藻や果物などを召し上がって欲しいです

先天体質で体脂肪にリスクがある方は、ぜひ朝こそ果物を食べたいです!

理由とししては、果物にも「果糖」という糖が含まれるからです。

夜に召し上がると血糖値が上がることに繋がってしまい、血管へのダメージなども考えられます。

ぜひ意識してみてください!

朝は、学校や仕事の準備など、忙しいことが多いですよね。

そんな時に主菜や副菜を揃えるのって大変ですよね。

ぜひ主菜は納豆や卵、豆腐など調理をしなくても良い物を活用していきましょう!

副菜については、

・前日の夕食おかずを少し多めに作っておいてプラス1品にする

・お仕事がおやすみの日に常備菜を準備する

・具沢山の味噌汁をつくる

などオススメです!

最近では朝食を食べないで通学、通勤する人も増えているようです。

アスリートはスポーツを通して相手とコンタクトがあったり、

繰り返すジャンプの衝撃など身体への負担が大きいです。

そのため、それらの負担に耐えられる丈夫な身体をつくる必要があります。

身体づくりのためにも毎日「朝ごはん」を抜くことがないようにしていきましょう!

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管理栄養士が推奨するお惣菜の選び方

こんにちは!管理栄養士の大野公子です。

新型コロナウイルスの感染拡大をくい止める大型連休前のSTAYHOME週間が始まり、

連休明けに外出自粛が解除されるかどうか、注目を集めています。

コロナウイルス対策にもなる免疫力を高める食事については、

前回の記事(こちらをご確認下さい。

毎日心配なニュースが続く中で、保護者の方は毎食、家族の分のお食事を準備していらっしゃるのかと思います。

またお子様がいるご家庭では、普段は給食を食べている子どもたちへ

お昼を準備するのもすごく労力のいることだと思います。

確かに、できることであれば、栄養満点のフルコースを作ってあげたいですが、

こう毎日ずっと続くと疲れや少し休みたい日もあるのではないでしょうか。

そんな時に、惣菜を上手に活用して、ご自身の心身の休息の時間をつくれるようにしてみませんか?

また、忙しい一人暮らしアスリートの皆さんは、普段からスーパーやデパートの惣菜や弁当を活用している方も少なくないのでは?

特に、練習や仕事帰りなどの疲れている時に利用することが多いのではないでしょうか

そんな時に、自分の身体に必要な栄養素が補えるものを選びたいですよね。

でも何を選んだらいいかわからない……。

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ続きも読んでみてください!

惣菜を選ぶポイント1

調理法や味付け、食材を被らせない

例えば、メインがステーキのような油で焼いた料理の場合は、

和え物や煮物などの油を使わないお惣菜を選択するようにしましょう!

また、メインが煮魚のような油を使わない料理の場合は、

副菜としては野菜のソテーや麻婆茄子など油を使う料理を選択してみましょう。

ただ、油を使う料理が重ならないようにしていきましょう。

特に遺伝子検査の結果、体脂肪にリスクのある方は 煮物や甘辛和えなど、砂糖を使う料理が重ならない

糖質に偏りすぎないことを意識しましょう!

甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の基本五味を初め、

辛味、渋味など色んな味つけの料理を試していただくのがオススメです そして、メインがポークソテーの場合には、 副菜には野菜や春雨とチキンの和物にするなど

食材をかぶらないようにすることも栄養素の偏りを防ぐポイントになります

惣菜を選ぶポイント2

色をカラフルに

上記の写真のように、ご飯とメインの焼き魚だけだと、

白と茶色で寂しい感じがしませんか?

以下のような

緑:ほうれん草、小松菜、ピーマン など

赤:にんじん、かぼちゃ、トマト など

黄:パプリカ、サツマイモ、ジャガイモ、フルーツ など

紫:なす、ブルーベリー など

茶:牛肉、焼き魚

白:ご飯、胸肉、白ごま、チーズ など

黒:ひじき、黒ごま など

いろんな色が並び、食卓がカラフルになるように意識していきましょう!

特に、最近では紫や赤などの食品が少なくなりやすいです。

色の濃い野菜には、抗酸化力の高いポリフェノールやカロテンなどが 豊富に含まれることが多いです。

遺伝子検査の結果、筋損傷にリスクのあった方はぜひ色に注目してみてください。

栄養成分表示を上手に活用しよう

お惣菜やお弁当などの中食を利用することは、 調理に手間がかからない点意外のメリットもあります。 それは、栄養成分表示や

「食事バランスガイド」のコマの表示などがされていることです。

今までのコラムを読んでいただいたり、

栄養士のカウンセリングを受けていただくことで、

ご自身の先天体質にあった、目安の食事量がわかるかと思います。

そのため、ご自身の目的や目標に合わせてた食事量になるよう、

エネルギーやたんぱく質量などの栄養素の量、また原材料の確認など、

ぜひ選択する際の参考にしてみてください!

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一流選手の食事の取り組み方~現場で感じる食事方法~

こんにちは。

管理栄養士の佐藤彩香です。

新型コロナの影響で、スポーツ界は厳しい状況が続きますね。

ただそんな中で、この自粛中を有効活用して食事のことに向き合ってくれたり、勉強したい!と学んでくださったりするアスリートも私の周りに多く、ただただ関心させられております。

あるメンタルトレーナーと話していましたが、

自分のコントロールできることにどれだけ目を向けられるのかが大事だと仰っていました。なかなか難しいことだと思いますが、この時間をぜひ生かして頂けたらと思います。

では今回は私がトップ選手と関わらせて頂く中で、食事との向き合い方はうまいと感じることが多いです。その感じたことを伝えていけたらと思います。

まず前提として、

自分やチームの目標やスケジュールと食事の連携がうまい

まず大切なことは目的に合わせた年間の計画と食事をしっかり結び付けること。

いつまでにどうなりたいのか。

競技の目標設定をすると思います。

そこに対して、食事の目標設定や具体的な取り組みを決めて、競技の目標と関連させていくことが大切です。

「1年後の試合で自個新記録」と目標を掲げたのなら、そこに対してクリアにしなければいけない課題を洗い出し、その課題解決に食事を絡ませます。

例として

【 後半〇分が課題 】

↓ スタミナ・持久力の強化

↓ その原因、対策を追求

食事で日々の疲労回復や糖質などのエネルギー源の見直し

鉄分の強化など様々なやり方があります。

ここの目標設定がしっかりすることで、毎日の食事への意識が変わってきます。

ただその意識を継続するのは大きな課題です・・・。

ただ一流の選手はこの意識の継続が上手い方が多いです。

ではそのポイントを私が感じたこととして伝えます。

3つのポイント

①自分の身体の声を聴くのがうまい

トレーニングに関しては、今の身体の状態を見て練習をしますね。

食事も一緒。自分の身体の声を聞いて、食事を選べると強いです。

トレーニングに関しては、今の身体の状態を見て練習をしますね。

食事も同じで、

自分の身体の声を聞いて、食事を選べると強いです。

「紫外線を浴びたから、身体のケアとして抗酸化力の強いものを食べよう!」

「発汗量が多かったから、水分を食事からもしっかり摂ろう」

「身体が疲れているから、内臓に負担のかけないような食事にしよう」

などなどです。

しっかり自分の身体を会話し、選択が出来るようになりましょう。

また身体の声をキャッチしても、そのあとのアプローチがわからないと意味がありません。

栄養士や指導者に聞くのはもちろん大事ですが、自分自身のためにも最低限のスポーツ栄養学を知っておくことも一流としてあり続けるために大事になってくると思います。

だからこそ、この自粛中の期間をうまく使って頂きたいですし、自分の体質を知るという意味でも、遺伝子検査を受けておくのもよいかと思います。

②流行に流されない!

「この食事方法が流行っているらしい」

「このサプリメントがいいらしい」

そういった言葉を聞いてもすぐ飛びつかない印象です。

私もそれは科学的根拠はもちろん、自分に合うのが分からないのに飛びつくのはおかしいと思います。しっかり見極める力が必要になってきますね。

一流のアスリートは、そのことを踏まえ自分だけで判断せずに栄養士をはじめ、監督やコーチに聞いて判断したり、メーカーに問い合わせたりする選手もいます。

せっかくお金を出して購入するものであれば、自分に合ったものを選んでいくことが大事です。

③メリハリがしっかりしている

私の合言葉

「ベストな選択よりもベターな選択を継続させよう!」

完璧な食事を毎日できることに越したことはないですが、難しいのが事実です。その中で、メリハリつけて取り組んでいる選手は強いなと感じます。

例えば、

楽しむ時は、とことん楽しみたい!

という方は、友人とごはんする際は、食べたいものを食べて、次の日身体をリセットしている方が多いです。トータルで整えていけばよいのです。

毎日向き合うものだからこそ、自分の性格にあった食事スタイルを見つけることが大事ですね。

以上3つのポイントを紹介しました。

食事は生きていく限り必ずする行動です。だからこそ無理なく!そして自分に合う食事を知ることは絶対に大事です。この時間がある今をチャンスにして、自分に合う食事について考えてみるのはいかがでしょうか?

そしてその選択肢に、自分の体質を知る一生に一回の遺伝子検査もぜひご検討くださいね。

ピンチをチャンスに!今を大事に過ごしていきましょう。