サッカー 鈴木武蔵選手
2019/10/09
BLOG
こんにちは。
管理栄養士の佐藤彩香です。
よくジュニアアスリートのお母さんとお話をしていると
「野菜をまったく食べない」
「好き嫌いが多い」
など様々な悩みを聞きます。
私も前職保育園の栄養士をしていましたので、こういった子供たちが多い中でどう食べさせていくのかなどをよく考えていました。
ではここからは好き嫌いが多いお子様を持つ親御さんへのメッセージです。
何か参考にして頂けると嬉しいです。
様々な原因がありますが考えられる要因として
子供は味に敏感です。
酸っぱい味や苦い味のする食べ物が苦手傾向にあります。
これは、子どもの方が大人よりも「味蕾」と言われる「食べ物の味を感じ取る舌の器官」が多く、味に敏感だからです。例えば、大人なら気にならないようなピーマンも、子どもにとっては好まない味のする食べ物なのです。
でもそんなことは言ってられない!という親御さんも多いのではないでしょうか。
ここからはポイントを紹介していきます。
まず行動面のアドバイスです。
子供は、見て、触って、食べてを繰り返すことで、徐々に馴染みが出てきます。
ただ「食材」=「食べる」ではなく、色んな角度から経験を積ませてあげましょう。
例えば、
・テーブルにお花を飾るように、食材の一部を飾ってみる
・食材の絵をかいてみる。
・粘土など工作で食材を扱ってみる。
などです。小さいお子様には特に反応があります。様々な角度で触れ合う回数を多くしていくことが大事ですね。
新しい食べ物に子供が拒否反応を起こすことは当たり前で、まず「慣れる」ことが大切です。だから、見慣れない食べ物は「味見」をさせていきましょう。
理想的なのは、一緒にご飯を作るなどができている空間で。
よくあるのが、食卓に出すと食べないが、一緒に料理をしたものは食べるという子供が多いこと。「一口食べてみる?」なんて声をかけながら、食べ慣れてないものを食べていくことから始めてもいいかもです。
また食卓の時にもし嫌いな素振りを見せたら、怒ったり、大騒ぎしたりせずに、「味見だけしてみたら」とひと口だけ食べてみることを子供に勧めます。すべて食べなきゃではなく、「味見」として、シチュエーションなどを変えてあげられるといいですね。
言葉が理解できる年頃の子どもには、どうして好き嫌いせずにさまざまなものを食べるのが良いのか説明してあげましょう。
サッカーや野球などスポーツをやっている場合は、そのスポーツがうまくなるために身体を大きくしなきゃだよね?なんて言いながら好きなスポーツと食事の関係を話してあげましょう。
「骨が強くなるよ」「丈夫な体になって、もっとサッカーがうまくなるよ」など、子供のリアクションを見ながら話してあげましょう。それでも難しい場合はコーチやトレーナーや栄養士などの第三者を挟んで伝えてあげましょう。
連携しながらの食育が求められますね。
では次にキッチンで出来る工夫です。
素材にこだわっていきましょう。子供は味に敏感です。だからこそ素材が美味しいものには反応も良いです。だからといって一つ、一つの食材にこだわるのはコストがかかります。
それであれば出汁や調味料にこだわりが持てるといいかなと思います。出汁や調味料は毎日使うものです。これらがナチュラルで美味しさがあるものだと料理の質もぐんとあがります。
出汁はもちろん、普段使う調味料を少しこだわっていきましょう。
やはり旬のものは美味しいです。
旬の食材を食べさせてあげましょう。味が敏感だからこそ食べてくれるかも。
例えば、ピーマンやタマネギはみじん切りにして、ご飯と炒めてケチャップライスにする。よくやったのは、人参はハート型や星型に切り抜いてみたりしました。味付けも醤油あじだけでなく、カレー風味にしてみたり、ケチャップにしてみたり、、。
またおにぎりにすると結構食べてくれます。
炊き込みご飯に苦手なきのこが入っていても、握ってあげると食べていたります。
春雨などの麺類が好きなお子様は春雨を混ぜて、野菜を食べさせていくのでもいいですね。
以上ポイントをお伝えしました。
なかなか食べてくれないとモチベーションも下がってしまうかと思いますが、なにかこの記事が参考になると嬉しく思います。